付け火の狙いは何か!
牢屋敷近くで起きた連続放火。
くすぶる謎を、風烈廻りが解き明かす!
強風吹き荒れる大伝馬町(おおてんまちょう)で、火の手が上がった。青柳剣一郎(あおやぎけんいちろう)たち風烈廻りの働きで小火(ぼや)に済むが、数日後、今度は通旅籠町(とおりはたごちょう)で付け火未遂が起きる。しかも、犯人を目撃した男が刺された。当夜の風向きからすると、狙いは牢屋敷の解き放ちか!? 死罪で入牢(じゅろう)中の5人と関係の深い者を探る剣一郎。やがて、事件の真相が人の心に棲(す)む“善と悪の奥深さ”にあると気付くが……。