「ここはわしに任せろ」
老忍者、覚悟の奮闘!
命と豊臣の財宝を狙い、続々と迫り来る刺客たち。
「死にたくなければ、大人しく龍眼を渡せ」幻の秘宝龍眼はどんな病も治す薬の原料である。だが実は、豊臣秀吉(とよとみひでよし)の莫大な財宝の鍵でもあった! 大御所吉宗(よしむね)からそれを盗み出していた元御庭番里見伝兵衛(さとみでんべえ)。しかし彼は一切の記憶を失っていた。一方で豊臣の末裔(まつえい)、吉宗、将軍御用取次、尾張(おわり)徳川(とくがわ)家まで加わった争奪戦が勃発(ぼっぱつ)、その最中、記憶が甦(よみがえ)るが……。老忍者の矜持(きょうじ)を見よ!