浮世絵師宗次、花の京(みやこ)へ!
絢爛(けんらん)たる都で相次ぐ戦慄の事態!
悲運の大帝、重大なる秘命、強大な公家剣客集団――
大帝より浮世絵師宗次(そうじ)に届いた密書、それは人知れず秘密裏に京を訪ねてほしいというものだった。厳重な警備を掻(か)い潜(くぐ)り御所へ侵入、後水尾(ごみずのお)上皇と謁見(えっけん)できるのか。折しも歴史深き都は要職者の暗殺が横行、治安悪化の一途をたどっていた。江戸へ戻れという忍びの警告。凄腕の公家剣客(けんかく)衆の襲撃。夜毎五条(よごとごじょう)に出没する弁慶(べんけい)なる謎の侍。絢爛(けんらん)たる都で宗次の撃滅剣が閃(ひらめ)く!