捜査一課の閃(ひらめ)き、
組対のプライド、
生活安全課の眼差し――
刑事たちの熱い息吹が伝わる傑作警察小説。
画廊の女社長が殺された。赤坂(あかさか)署に捜査本部が設置され、警視庁捜査一課で加門昌也(かもんまさや)警部補が率(ひき)いる第五係に捜査指令がでた。第一発見者で被害者との関係も噂(うわさ)される画家の広瀬(ひろせ)が疑われるが、決め手がない。そんな中、関係者の何気ない仕種(しぐさ)に、加門は注目する(「炎の代償」)。捜査一課、生活安全課……警視庁の各課の刑事たちが、靴底をすり減らしながら、とことん犯人を追う!