豊後(ぶんご)・羽根(うね)藩を舞台に“再起”を描く、
感涙のシリーズ第2弾、待望の文庫化!
俊英と謳(うた)われた豊後羽根藩の伊吹櫂蔵(いぶきかいぞう)は、役目をしくじりお役御免、いまや“襤褸蔵(ぼろぞう)”と呼ばれる無頼(ぶらい)暮らし。あの日、家督を譲(ゆず)った弟が切腹。遺書から借銀を巡る藩の裏切りが原因と知る。弟を救えなかった櫂蔵は、死の際(きわ)まで己を苛(さいな)む。直後、なぜか藩から出仕を促(うなが)された櫂蔵は、弟の無念を晴らすべく城に上がるが……。“再起”を描く、『蜩ノ記』に続く羽根藩シリーズ第2弾!