岩白き渓流(けいりゅう)の温泉地に潜む罠(わな)
友の遭難死は仕組まれたのか?
疑惑の男を追う茶屋の前に、さらなる連続殺人が!
「なぜ、初心者を残雪の北アルプスに……」旅行作家・茶屋次郎(ちゃやじろう)の友人糸島(いとしま)が遭難死した。茶屋は、糸島の死を看取(みと)り、一人山から生還した金堀(かなほり)という男に疑いを抱き、身辺を探るため日光(にっこう)・鬼怒川(きぬがわ)へと赴(おもむ)く。しかし、会おうとしていた糸島の知人が川で不審死を遂(と)げ、その後も関係者が次々に襲われる……。渓谷(けいこく)に抱かれた温泉地で、茶屋が暴き出した驚くべき真相とは!?