「風の市兵衛」の著者が贈る痛快時代小説!
町方をなめるな!
連続斬殺事件の背後に見え隠れする旗本の影。
小野派一刀流の遣い手が、江戸の悪事を追いつめる!
柳原堤(やなぎわらづつみ)で物乞いと浪人が次々と斬殺された。殺しの夜の隅田(すみだ)川には奇声が響いていたという。探索を命じられた北町奉行所の平(ひら)同心・日暮龍平(ひぐれりゅうへい)は、絶大な人気を誇る女義太夫(おんなぎだゆう)姉妹の存在を知る。その美しく物悲しい節回しとは対照的な、ひいき筋の旗本の異様な興奮振りを龍平は疑うが……身分を楯(たて)にした傲慢(ごうまん)な若侍の暴走を、龍平の剛剣が裁く。迫真の時代小説第2弾!