遺(のこ)された家族の悲しみを聞け!
未解決事件の裏にある悪巧みは許さねえ。
切れ者だが頑固(がんこ)で偏屈(へんくつ)、そう揶揄(やゆ)されながらも68歳で同心に復帰した二ツ森伝次郎(ふたつもりでんじろう)。ある日、彼を訪ねてきた老爺(ろうや)には、24年前に駆け落ちし失踪した娘がいた。ところが、浅茅ヶ原(あさじがはら)で見つかった白骨は自分だと、その娘が夢枕に立ったと言う。あまりに荒唐無稽(こうとうむけい)な話だが、伝次郎は愚直に信じ探索を始めた――(「暖簾」)女剣士真夏(まなつ)も加わり、益々(ますます)痛快なシリーズ第2弾。