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完本 密命 巻之十五 無刀 父子鷹 / 15
カンポンミツメイマキノジュウゴムトウオヤコダカ / 15
著者名 佐伯泰英
在庫なし

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ISBNコード 9784396342470
判型/頁 文庫判/360頁
価格 737円(税込)
発売日 2016/09/12

「清之助(せいのすけ)、その場に直れ!」
父は息子に刀を抜く
金杉惣三郎(かなすぎそうざぶろう)、
未(いま)だ迷いの中にあり

惣三郎(そうざぶろう)は家老屋敷から十兵衛(じゅうべえ)道場に向かいながら、一つの命題と対峙(たいじ)していた。(剣者の究極は奈辺にありや)
他者よりも速く刃を振るい、相手を斃(たお)すことか。死を授ける剣か、生きる為に振るう刃か。勝敗の埒外(らちがい)にこそ剣者の生きる道はなきか。金杉惣三郎、未だ迷いの中にあり。(本文より)

「参りました」惣三郎が突如、頭を下げた……。尾張(おわり)の魔手から結衣(ゆい)を救った惣三郎と清之助(せいのすけ)は、柳生(やぎゅう)の里で近隣諸藩の志願者を集めて剣術稽古(けいこ)を催すことに。だがその矢先、惣三郎が一介の武芸者に負けを認めたことで、道場はざわついた。清之助は、父には父なりの考えがあると推量し、久しぶりに父子(おやこ)で竹刀(しない)を合わせる。汗光る夏が過ぎる中、またも結衣に忍び寄る影が!