鳥追い、女将(おかみ)、壺(つぼ)振(ふ)りと、
中山道は甘美な美女ばかり。
武士の身分を捨て、渡世人に身をやつした新九郎。
次々と美女と肌を重ねる旅路は、
国定忠治との出会いから始まった!
身内の死を機に武士を捨て、無宿人となった新九郎(しんくろう)は、偶然出会った国定忠治(くにさだちゅうじ)に使いを頼まれ松井田(まついだ)から高崎(たかさき)へ向かっていた。だが道中、古寺に野宿する色白で愛らしい鳥追いの初音(はつね)になぜか誘われる。初物だと羞(は)じらう言葉とは裏腹な初音の大胆さに二度も絶頂を迎えた新九郎。翌日別れを惜しみつつ高崎に着くと、聞き覚えのある甘い唄声が……。美女と中山道(なかせんどう)を行く悦楽記。