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完本 密命 巻之十八 遺髪 加賀の変 / 18
カンポンミツメイマキノジュウハチイハツカガノヘン / 18
著者名 佐伯泰英
在庫なし

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ISBNコード 9784396342753
判型/頁 文庫判/368頁
価格 737円(税込)
発売日 2016/12/15

藩政改革でごたつく加賀前田家(かがまえだけ)――清之助(せいのすけ)にも刺客が!
剣の修行は誰(た)がために

「菜月様とは許婚(いいなずけ)か、
お好きな女性(にょしょう)にございますか」
「いかにもさようです」
清之助(せいのすけ)が頷(うなず)きながら返事をすると、
「なんと素直なお答えでしょう」
「為治郎(ためじろう)さんが
虚心(きょしん)にお尋(たず)ねになるから、
坦懐(たんかい)にお答えしたまでです」
(本文より)

百万石の栄華も今は昔。財政難に喘(あえ)ぐ加賀藩(かがはん)では、大半の者が大槻伝蔵(おおつきでんぞう)による藩政改革を歓迎しつつも、その強引なやり口からは目を背(そむ)けていた。金沢城下(かなざわじょうか)を訪れた清之助(せいのすけ)の前にも、金十両で雇(やと)われた刺客関左兵衛(かんさへえ)が現われる。誰の差(さ)し金(がね)なのか? 一瞬の斬り合いを制した清之助は、関の遺言に従い、十両を菩提寺(ぼだいじ)の墓前に届けるべく、一路高岡(たかおか)を目指すのだが……。