痛快時代小説第2弾！
濡れ衣を着せ　賄賂をたかり　女囚を売る
奉行所に蔓延（はびこ）る裏稼業
か弱き者のため、唐十郎が邪（よこしま）を斬る！

南町奉行所で冤罪（えんざい）事件が続発、一方で捕縛（ほばく）した者をすぐに放免（ほうめん）するなど、その放埒（ほうらつ）で非道な振る舞いが市井（しせい）で噂（うわさ）されていた。不審を抱いた闇の始末人千坂唐十郎（ちさかとうじゅうろう）は、牢屋（ろうや）同心と差し入れ屋が囚人から賄賂（まいない）を欺（だま）し取っていたと見抜く。さらには女囚を食い物にしている疑いも浮上、罠（わな）に嵌（は）まった大店（おおだな）の内儀が自害する悲劇まで起き……。裁かれぬ悪に、唐十郎の怒りの刃（やいば）が唸（うな）る！