日本人の凛(りん)たる姿を示す
羽根(うね)藩シリーズ第3弾、待望の文庫化!
〈鬼隼人(おにはやと)〉許すまじ――怨嗟(えんさ)渦巻く豊後(ぶんご)・羽根(うね)藩。新参(しんざん)の多聞(たもん)隼人が“覚悟”を秘し、藩主・三浦兼清(みうらかねきよ)を名君と成すため、苛烈(かれつ)な改革を断行していた。そんな中、一揆(いっき)を招きかねない黒菱沼(くろびしぬま)干拓の命(めい)を、家老就任を条件に隼人は受諾。大庄屋の〈人食い〉七右衛門(しちえもん)、学者の〈大蛇(おろち)臥雲(がうん)を招集、難工事に着手する。だが城中では、反隼人派の策謀が……。筆者畢生(ひっせい)の羽根藩シリーズ第3弾!