天下人秀吉（ひでよし）の見る光と陰とは？
戦国――――
欲と知略、そして力。

「国の大きな要（かなめ）が崩れ去ったのだ。それをもう一度締（し）め直す」本能寺（ほんのうじ）で信長（のぶなが）が横死（おうし）し、戦国の世は一気に混迷した。北条（ほうじょう）は関東の滝川一益（たきがわかずます）を襲い、北陸路では上杉と柴田勝家（しばたかついえ）が睨（にら）み合う。旧武田（たけだ）領甲信（こうしん）の争奪戦は徳川家康（とくがわいえやす）が制した。だが、織田（おだ）家後継を巡る思惑（おもわく）の中で、明智光秀（あけちみつひで）を討ち取った羽柴秀吉（はしばひでよし）が、天下人に近づいていた……。風雲急を告げる歴史巨編第3部！