美味(おい)しい彼女と
淫(みだ)らなごはんを
サクランボのような唇
可愛らしい桃尻
剥き卵のような素肌
ギャップに悶(もだ)えて蕩(とろ)ける、グルメエロス!
「カシャ」敦士(あつし)はシャッター音を真似(まね)た声を出す。脳内のカメラに響子(きょうこ)の肢体(したい)を焼き付けるために。響子はアラフォーのシングルマザーだが、会社を経営しタイトスーツをまとう美熟女。しかし今、敦士にあられもない姿を見せる。焦(じ)らしに焦らされて本性を露(あら)わにしたドMの母親は、子ども部屋で喜悦(きえつ)の声をあげた。(「卵かけごはん」)
淫らは、美味しい……性と食事の情緒を描く官能ロマン誕生。