新潟・浦佐から会津若松への沿線で連続殺人!?
山深き鉄道のミステリー
十津川警部の前に、
地元警察の厚い壁が…
新潟県小出(こいで)と福島県会津(あいづ)を結ぶ急行「奥只見(おくただみ)」の停車駅、浦佐(うらさ)、会津若松(わかまつ)、入広瀬(いりひろせ)で3人の男が死んだ。鶴ヶ城(つるがじょう)の濠(ほり)から発見された2人目は、地元署では事故死と判断されたが、警視庁捜査一課の十津川(とつがわ)警部は疑問を抱(いだ)いた。2日間で3人の死――同一犯による連続殺人ではないのか!? 3人の共通点は、東京の人間という以外に、何かがあるはずだ。十津川の苦闘は続く……。