茶屋次郎、古都・金沢で謎に挑む!
ふたつの川で時を隔(へだ)てて起きた殺人
時効後に名乗り出た犯人の意外な告白とは?
事件を追って姿を消した老作家の行方は?
不治の病を患(わずら)う作家有森(ありもり)が失踪。同居女性から行方捜しを頼まれた茶屋次郎(ちゃやじろう)は、有森の作品に描かれ、故郷でもある北陸の古都金沢(かなざわ)へ。そこで49年前の悲劇を知る。有森の恋人が強盗殺人を目撃し、犀川(さいがわ)の辺(ほとり)で命を落とした。事件は未解決のまま時効を迎え、また時効の直後、事件を追う記者2人が浅野川(あさのがわ)で不審死を遂(と)げた事実も浮上。茶屋は、2つの事件を繋(つな)ぐ闇に迫る!