「ごめんな」
「何が?」
「サッカー選手の女房にできなくて」
「何言ってるのよ…私、京谷和幸の妻で幸せよ」
不慮の事故により選手生命を奪われたJリーガーが絶望の淵から蘇り、車椅子バスケットの選手として再起するまで――。'08年北京パラリンピック日本選手団主将・京谷和幸の物語
『ジェフユナイテッド市原』で活躍するJリーガー・京谷和幸は、同チームのチアガール・三木陽子にひと目惚れをする。陽子にはほかに想いを寄せる男性がいたが、和幸は押しの一手で陽子を口説き落とす。二人の交際は順調に進み、やがて結婚することに――。まさに順風満帆、二人の未来は光り輝いているように見えたが……。
車椅子生活を余儀なくされたJリーガーが、妻の愛に支えられながら、車椅子バスケットの選手として再起するまでを描く感動の物語。