世界史の視点で日本人のアイデンティティを見つめ直し、
批評史上の一大事件を巻き起こした傑作!
日本人は古来、和歌の前に平等であった
驚くべき日本の「連続性」とは(著者の言葉)
私は若いときに数年間、外国から日本を見ながら日本を勉強し、日本のことを外国人に説明することに苦心した。この体験は私にとって貴重であった。ちょうど、日本の島の緑は、朝鮮やシナに行ったことのある人でなければ実感できないものらしいのと同じように。
そして知ったことは、日本史の最大の特徴というのは、何といっても有史以前から何でもかんでも続いているということである。民族も、言語も、宗教も、王朝も。このことは、外国人の目には一番の驚くべきものとして映るようである。