ついに実現した 待望の顔合わせ
99.9%はトップ次第!
組織の未来は一目でわかる
<斯界を代表するふたりが縦横に語り合った
「国家とは」「企業とは」、そして「人間とは」>
経営はトップの人で決まる――船井
東郷平八郎と山本五十六の違い――渡部
弾(たま)に当たる指揮官、当たらない指揮官――渡部
運のいい人、悪い人の見分け方――船井
退路を断つ、社長の覚悟――船井
国家の将たるもの――渡部
企業が運をつける法――船井
国家におけるビジョンとは――渡部
経営におけるビジョンとは――船井
小泉さんはアメリカの言いなりだった――船井
郵政改革への小泉さんの真摯な執念――渡部
対談を終えて――船井幸雄(本書「あとがき」より)
渡部昇一さんは、首相としての小泉さんや安倍さんをそれなりに高く評価しているようだが、私は実務家としてみるから、二人ともトップとしてはほとんどナンセンスということになる。自分の会社の後継トップには、このような人は、選ばないだろう。
このように私と渡部さんでは意見の合わないことも、多くあった。とはいえ、それでよいと思う。違う人間なので、考え方が異なって当たり前である。
私は経営のトップ業が身に沁みているから、渡部さんの言や考え方を否定しようとは思わない。否定や批判は、トップ業には禁物と考えてもいいくらいなのである。
しかも、それらを肯定して、包み込んで、そのうえでいまと今後を、どうすればよいかを考える。……これが経営トップの仕事だからである。