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震災ノート 20110311-20120311
ふたたびの春に
フタタビノハルニ
著者名 和合亮一
在庫なし

※在庫について
ISBNコード 9784396614157
判型/頁 四六ハード/192頁
価格 1,430円(税込)
発売日 2012/03/06

絶望と希望を教えてください。

「あの日」から1年。
福島に住み続ける詩人の魂の記録。

この日本をいかに生きるか。私は極限にそれを、暗い部屋の中で問われた気がした。
ストレートなメッセージを書き殴り、ツイッターに投稿した。正気を取り戻すことが出来るようになったのは、全国の、フォローして下さった方々からの、たくさんのメッセージの1つ1つにあった。
放射能。見えざる恐怖の情報に脅えて、励ましに涙する毎日の中で、本当に信じられる〈言葉〉だけを見つめたい。(本文より)

原発から20キロ圏内に、防護服を着て入った。もうひとつの皮膚をまとったような独特の感覚。
町は震災当時のままだった。
でも、鳥が飛んでいたり、鮭が川を上ってきていたり、柿が実っていたりしている。
自然は変わらず季節を描いているのに、人の姿がまったく、無かった。
(本文・12月某日より)