誰もが日本の未来を疑わなかった
●バブル景気
●地上げ屋
●高級ディスコ
●ボディコン
●テクノ
●おたく
●日経平均最高値
●プラザ合意
………
なぜこの国は20年で失速したのか―――
今の危機の読み解く鍵は「絶頂期の日本」にあった
なぜ、日本の「黄金時代」は「幻」で終わったのか?
1980年には自動車の生産台数と鉄鋼の生産高が米国を抜いて世界一となり、
日本が〈ジパング〉として、西側陣営の経済、文化の中心となり、世界をリードするようになった。
そして、活気に満ちていた日本から、絶えず新しい情報が世界中に発信されていたのである。
……数え上げればきりがないほど、軽さと拡散志向の記号に囲まれたギラギラ輝く80年代に、じつは、
ポッカリと大きな暗い穴が見えない場所に空いていた。
それを見落としていた日本人は、平成を迎えてから〈黄金時代〉を一瞬の〈幻〉にしてしまう。
絶頂期の日本の裏側に、現在の日本の危機を読み解く鍵が隠されていたのである。
―――まえがきより