ほめる、励ます、感謝する
子どもには「安心」を与えたい
自分を信じて、子どもを信じて
子どもは元気で生きていてくれたら、それでいいのです。
金メダリスト内村航平を育(はぐく)んだ“自分流”子育てとは
●子どもの「好き」を伸ばす、ほめて伸ばす
●結果よりも楽しむことを忘れない
●子どもをやる気にさせる「魔法の言葉」
●「頑張って」よりも「大丈夫」と声をかける
●得意科目を伸ばして、不得意科目を補う
●時には黙って、じっと見守る
●親の自己満足は捨てる
「自分を生んでくれた人」───その言葉の意味とは
2007年、北京オリンピックのテスト大会後に、
内村航平選手と母の周子さんが交わした電話でのこと。
中国メディアが航平さんを「ひねりの天才」と報じていたことを、
周子さんは航平さんに伝えたところ、こんな一言が返ってきた。
「教えてくれた人が良かったからだよ」
教えてくれた人──体操選手としての航平さんには、さまざまな「教える」人がいる。
周子さんは誰が教えてくれたのだろうと思いを巡らせた。
すると、航平さんの口からは意外な言葉が。
「自分を生んでくれた人だよ」
「……それって、もしかして……私のこと?」
涙が出るほど最高にうれしい、わが子からの賛辞。
周子さんにとって、忘れられない言葉となった。