強く、正しく、美しい日本を取り戻すために
大正から昭和へ──
そこには世界最高水準の義務教育があった。
先人の「学び」を知れば、日本の未来が見えてくる。
収録教材
「ハナ ハト」「水師營(すいしえい)」「鉢の木」「中村君」
「稲むらの火」「小さなねぢ」「青の洞門」「曽我兄弟」他
いま戦前の教科書を読みなおす意義
1918(大正7)年から1932(昭和7)年まで使われた教科書は、大正デモクラシー独特の明るさがあり、世界に向かって日本の主張をするという気高い精神が持てるような、またそれができるだけの教養が詰まっていた。今の教科書では、伝統というと歴史だろうという思い込みから、史実を並べてこと足れりとしているが、そうではないだろう。日本人の心、日本精神、それが染み込んでいないと伝統を理解したことにはなるまい。(本文より)