大人気の社会人講座、待望の書籍化第2弾!
息を呑む古墳内の異空間
「装飾壁画」は謎だらけ!!
なぜ九州と東日本に集中し、他の地域にはないのか?
描かれた人物、動植物、文様は一体何を表わすのか?
[本書の内容]
序────装飾古墳を学ぶ前に
装飾古墳の研究史を考える/装飾古墳が示す問題点/直弧文を考える
第一講──線刻壁画を考える
「高井田横穴群(大阪府)」の線刻壁画/東国における線刻壁画
第二講──古墳壁画の王者「王塚古墳(福岡)」の歴史的意義
第三講──古墳集中地域にある「珍敷塚古墳(福岡)」壁画の世界
第四講──「チブサン古墳(熊本)」石室内壁画に見る世界観
第五講──竹原古墳(熊本)」のストーリーのある傑作壁画の解釈
第六講──「日ノ岡・重定古墳(福岡)」の壁画世界
第七講──「高松塚古墳(奈良)」の壁画と被葬者を考える
第八講──『虎塚古墳(茨城)』の壁画発見と保存
驚きの世界「装飾古墳」は謎に満ちている!
日本考古学界の第一人者が熱く語る「明治大学リバティアカデミー」の最新講義録シリーズ、今回のテーマは列島各地で発見された「装飾古墳」。
これまで数々の発掘・研究がされてはきたが、実はその存在は謎に満ちている。特徴ある彩色壁画はなぜか九州と東日本に集中し、近畿など他の地域には見られない。そこに描かれる文様、人物、動植物、道具等が何を意味するのかは、諸説あって真相は皆目判らない……。
著者は60余年の体験をもとに、九州の古墳群、自らが発見・発掘を手がけた茨城・虎塚古墳、さらには全国的な話題となった高松塚古墳まで、それぞれの調査結果を再検証し、古代人の葬送の真実にせまる!