あの伝説の一言(ひとこと)の真相は?
〈テレビ放送開始60周年〉の掉尾を飾る注目の1冊!
涙のアンコールと絶唱!「紅白」史上に輝く
あの名場面の原点は、雪国・津軽の風景にあった!
1章【昭和58年(1983)】革命の紅白
2章【昭和59年(1984)】情熱の紅白 ─この章を故・森光子さんに捧げます─
3章【昭和60年(1985)】空白の紅白 ─この章を森昌子さんに贈ります─
[付録]【昭和61年(1986)】黒白のカーテンコール
いま初めて明かされる伝説の番組の舞台裏
著者はNHK在職中、「こんにちわ奥さん」「歴史への招待」「クイズ面白ゼミナール」等、数々の人気番組の司会を担当し、「視聴率男」と持て囃された名アナウンサー。人気絶頂だった昭和58年から60年まで、3回にわたって紅白歌合戦の白組司会者に起用されると、1曲紹介ごとに衣裳を着替え、メガネを取り替えるなどして全国の茶の間の注目を浴びた。中でも59年、紅白を歌手生活最後の舞台とすると宣言していた都はるみに歌唱後にアンコールを希望し、そのとき発した「私に1分間時間を下さい」という言葉は、当時の流行語にまでなった。
放送以外でも、エッセイ『気くばりのすすめ』を初め、数多のベストセラーを世に送ってきた著者だが、放送局在職中から退職後25年の今日に至るまで、自らの信条のもとにNHKの内情や番組について筆にすることは一切なかった。本書は80歳代半ばとなった著者が初めてその禁を破り、あの伝説の紅白歌合戦の舞台裏を明らかにした注目の記録である。
あの時なぜNHKは自分を司会者に据えたのか? あのヒンシュクを買った演出──奇抜な衣裳とメガネの早替りを決行した理由は? そしてあの「私に1分間〜」はアドリブだったのか、用意されたセリフだったのか……。テレビ放送開始60周年の記念すべき年の掉尾を飾る、話題必至の1冊!