受刑者1人に年間250万円の税金が!
「快適・安住の地」に再入所者(リピーター)が急増中!!
知られざる獄中医療の現場
囚人たちの心と身体の真実
[本書の内容]
まえがき
プロローグ──刑務所の医師になるまで
1章 刑務所とはこんなところ
2章 さまざまな患者様
3章 「女囚」たちの素顔
4章 「欲」が渦巻く塀の中
5章 刑務所医ならではの意外な「収穫」
6章 体験者から見た「医師不足」
7章 震災私記──福島・仙台・山形
あとがき
6年間の「獄中体験」は驚きの連続!
1997年の春に福島県立医大を卒業した私は、(略)2004年4月にひょんなことから福島刑務所の医師(法務技官)としての職を得ました。それから2010年3月までの6年間、常勤ないし非常勤医師として同刑務所に勤務し、受刑者たちの診療に携わったのですが、これがまたとない大変貴重な体験となりました。
現在は仙台に住み、山形の精神科病院に勤務する身ですが、この福島刑務所での6年間は、医師として社会人として驚きの連続でした。(略)刑務所の医師とならなかったら到底知ることのなかった、それまでの生活では想像もできなかった経験が山ほどあります。それを塀の外の皆さんにも知っていただき、刑務所にも関心を持ってもらいたい、というのが本書執筆の動機です。(「まえがき」より)