アベノミクス「3本の矢」の最大欠陥を衝(つ)く───
官僚主導の“戦略”で日本が“成長”できるわけがない!
霞が関の悪しきDNAは、今も生き残っている
私は前著『官愚の国』で、かつて「産業政策」と呼ばれていた官僚主導の“成長戦略”は過去の遺物であり、無用の長物であることを論証した。ビジネスの現場に身を置いたことのない官僚に産業を成長させることはできない。しかし産業政策の悪しきDNAは「成長戦略」と名を変えて生き残り、現在に至っている。
本書は『官愚の国』の続編として、日本の官僚ならびに官僚制の不備を指摘し、彼ら霞が関が主導する成長戦略の欠陥を衝くものである。(「まえがき」より)