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なぜネット空間で情報は変容するのか
「炎上」と「拡散」の考現学
エンジョウトカクサンノコウゲンガク
著者名 小峯隆生/筑波大学ネットコミュニティ研究グループ

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ISBNコード 9784396615291
判型/頁 四六判ソフト/192頁
価格 1,650円(税込)
発売日 2015/06/05

新しい日本の“祭り”には法則があった!
日本人の半数がSNSを使い、
「全員がジャーナリスト」の時代。
「『いいね!』でヒット」と「デジタル処刑」の分岐点は何か?
国際学会注目の研究プロジェクトが解き明かす!

「炎上」と「拡散」の解析(アナリシス)
研究グループは、ネット上で「炎上」または「ヒット」したケースから6個を選定。そして残された数万件のログを一つずつ読み込み、発進された「情報」に対するSNSユーザーの考え・意見・解釈を、以下のように分類した。
・「好き」「賛成」「好意的」は、+(プラス)
・「嫌い」「反対」「悪意」には、−(マイナス)
・中立的意見、その他には、0(ゼロ)
以上の評価を数式化し、グラフにすると、(1)上がり続ける曲線、(2)下がり続ける曲線、(3)上がって下がる曲線、(4)下がって上がる曲線──の4タイプに集約された(本書第1章参照)。

誰もが「権力」を手にしたとき、炎上は生まれた
かつて情報発信はマスコミだけが果たせる社会的行為でしたが、SNSが使われるようになって以来、今では全員がネットで情報を発信することができます。
権力はデジタル技術のおかげで、全員に平等に配られたのです。
SNSでの情報発信は、個人が自由に、自分一人の判断で行なえます。すなわち、他人を殺し得る武器を、個人一人の判断で行使できるのです。その結果、生じたのが「炎上」でした。(本文から)