憲法、教育、メディア、情報機関、政治家……
日本が再び立ち上がるために
ドイツに学ぶべき教訓がここにある!
ドイツ在住45年余のノンフィクション作家、渾身の直言
※本書は『大計なき国家・日本の末路』(2009年刊)を改題し、
大幅加筆したものです。
なぜ日本は、国家の芯を抜かれてしまったのか
●戦後ドイツの「国家百年の計」
●国運を左右するメディアの責任
●独自の憲法を持つ国、持たぬ国
●アメリカによる日本人総白痴化計画
●教育は国家百年の大計
●戦後復興を促した天皇と国民の絆
●情報戦略と諜報機関
●生き馬の目を抜く情報戦の実態と「ゲーレン機関」
●世界の中の「情報欠乏国家」日本の惨憺(さんたん)
■日本がドイツに学ぶべき点は何か 著者のことば
戦勝国の横暴に対して、忍従すべき点は忍従し、適当に聞き流す点は聞き流し、いつのまにか自主憲法の制定、再軍備、独自外交の展開にこぎつけたドイツ。一方、なんでも言いなりになって洗脳され、国家としての芯を抜かれてしまった日本。
ロシアの天然資源をめぐっても、北方領土問題を筋論で押し通し、外交の硬直化をきたした日本に対し、怨念を胸に秘め、現実外交に徹し、今や天然ガスのパイプラインをバルト海海底を通して直接結ぶことに成功したドイツ。
長い戦乱の歴史を通して「戦争で負けて失ったものは、戦争で取り返すしかない」という現実を熟知していたドイツと、初めて敗戦を経験した日本の差と言ったら言い過ぎだろうか。