「読む」「考える」「疑う」技術
学ぶ人だけが「可能性」を太くできる
1冊の書物で変わる人、100冊読んでも変われない人
自分から始める勉強は本物の楽しみの一つ
●「考える」は「読む」から始まる――読んで理解する技術
●時間は増やせる
●「考える方法」を使いこなす
●思索のためのノートとメモの使い方
●意味のある多読、意味のない多読
●「精読」で、今までの自分を乗り越える
●新しい発想を生みたいなら
●3日間で速習する「にわか勉強法」
●読んでおきたい本――哲学・宗教・勉強が楽しくなる30冊
知性的でなければ生きにくい
本書は、これからなんらかの勉強をしようと意欲する大人のために書かれたものである。誤解のないように言い添えておかなければならないが、知性的な人間になることが偉いというわけではない。しかし知性的でなければ生きにくいのは確かだ。なぜなら、人間という奇妙な二足歩行動物の自己保存の唯一の武器は知性だからだ。たとえば、自由に使える語彙数が五百しかない人と、語彙数が五千以上ある人のどちらが表現力と伝達力にすぐれているだろうか。いうまでもないだろう。(「まえがき」より)