一般向け礼儀作法本の元祖
『とくがわエチケット教室』(1959年出版)を復刻!
これを読まずに、日本のマナーは語れない。
何度もお辞儀をする
誰にでも握手を求める
食後に、出されたナプキンをたたむ――――
こんな“失礼”をしていませんか?
礼儀作法は教養である
「自分の教えられたしつけを基礎とし、これにみずからさらに多くのものをつけ加えていく。自分をより大きくしていく。これがたしなみである。しつけの上にたしなみが加わって、はじめて教養ある人となりうるのである」 十一章「エチケットの考え方」より
「ふすまを開く前に声をかける。ふすまをあけるとき、中に客がいるなら、客からなるべくはなれた方のふすまを開く。床の間を中心に考えれば、よいわけである」 二章「すわること・腰かけること」より
礼儀作法の基本書
著者徳川義親は、礼儀作法の達人である。戦前にも文部省から礼法(れいほう)制定のための委員会を任されたほどだった。
しかし徳川善親自身は、旧大名家に育ち、若くして当主となりながら、封建的な形式にとらわれず、新しい時代の日本人にふさわしい礼儀作法のあり方を追究してきた。
本書は、その開かれた見方・考え方が結実した「礼儀作法の決定版」である。ただ作法の表面をのべるのではなく、「なんのための礼儀か」について、わかりやすく説明されているので、心にすっと入ってくる。