初版から90年間黙殺されてきた
禁断の書、現代語訳で復刊!
「何度革命があっても、何度王朝交替しても
中国人は変わらない」
「中国が亡ぶときは自滅しかない」
安倍さんも真っ青?
現職首相がなぜここまで過激な本を出版したのか?
現代にも通じる大隈重信の中国・中国人観
「支那(しな)の革命は、いつも同じことだけを繰りかえしている。聖人が昔からこのことを戒(いまし)めて、教えを垂(た)れてきたのであるが、支那は古来、文教の国であると誇張して自称するばかりであった。支那人は小児のときから、聖人の金の言葉に親しんでいるにもかかわらず、そのとおり実現できないまま、今日に至るのは、なぜなのか」(34ページ)
「支那では、法律といえば、ただ刑法のみをあらわし、民法による民事裁判のようなものは成立してこなかった。これが徹頭徹尾(てっとうてつび)、支那の発展進歩を妨(さまた)げた、癒(いや)すことのできない病根(びょうこん)であったのだ」(65ページ)
「支那には、数千年の歴史がまるで一日のようにしてあるだけで、まったくといって進化の跡がない。いつものように、形式を尊び、詐術(さじゅつ)を愛し、それでいて窮境(きゅうきょう)におちいったときには、頼るべきではない相手を頼りにして、目の前の苦痛だけが去れば、それでいいのだといったように、将来の大きな患(わざわい)にまで思慮の及ぶことがない」(104ページ)
「あの大国は、けっして他国によって征服されることはない。もし、支那が亡ぶようなことがあるとすれば、それは自滅であって、外からの攻撃によるものではない」(110ページ)
「変わらない中国人」に昔もいまも悩まされる
大隈重信が本書を出版したとき、現職の首相だった。清(しん)との交渉を続けていく中で、よほど頭にきていたのだろう、全ページにわたって、中国人という民族の問題点が書かれている。「忘恩(ぼうおん)と背信の行為の多いことは、ほとんどその遺伝性によるもの」とまで断言し、なぜそのような遺伝的形質が生まれたのか。歴史を追いながら解説している。その過程で、中華思想の本質についても語られ、結局、この国には深入りしないことが得策と納得させられるのだ。