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人は皆、土に還る
ヒトハミナツチニカエル
著者名 曽野綾子
在庫なし

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ISBNコード 9784396615819
判型/頁 小B6/232頁
価格 1,320円(税込)
発売日 2016/11/02

畑仕事を通して考える
人間とは何か。死とはどういうことか。

人間と植物は好みがよく似ている。
まったく放置してもいけないのだが、
いじられすぎるのはいやなのである。
●間引くことの意味と必然
●ほったらかしたほうが見事に咲く花もある
●地球上のあらゆる地点が誰かの墓である
●お棺は紙箱でいい
●木も人も、風通しが大事
●二百年先を見越した伊勢神宮の木

「考えてみれば、地球上のあらゆる地点が誰かの墓であるに違いない。それらの遺骸はことごとく土に還り、今、私はしばしば畑の土を握りしめることがあるが、その中に先人の遺骨が入っているだろうなどと思ったことはない。それほど人間は優しく大地に還っていったのである」
「私はお棺は紙箱でいいと思っているのである。ただし、私は目方が重いから、底が抜けないようにだけはしてほしいけれど」
(「第十三章 地球上のあらゆる地点が誰かの墓である」より)