4000回以上も開演直前の舞台に立ち
観客をワクワクさせてきた「伝え方」の極意
知らない人の前/大事なプレゼン/突然の指名
喋るのが恐くなくなる
すてきな声と
姿まで手に入る
そのためのちょっとしたコツ42本
最初の10秒。「前説」のプロはどこに気をつけているのか?
●高めの大きな声から入るのが基本。一番後ろの人に向かって放つ
●目線は下げない。「メモ3 聞き手7」が黄金の割合
●マイクを口に近づけすぎるのはNG。顎の下あたりで垂直に持つ
●「クジャク方式」で聞き手にアピールする
●顔の表情がイキイキしてくる「磁石トレーニング」
●人前に出る直前は「感情の倉庫」から楽しかった出来事を思い出す
この本は、32年間かけてつくりあげた僕なりの
「話して伝える技術」の集大成です
終演後などにお客様から「加藤さん、よく緊張せずに喋れますね」と言われることもあるのですが、とんでもない。僕は今でも、ものすごく緊張しています。それでも、その緊張をまわりに気づかれることもなく、短時間で言いたいことを言い、ときには笑いを取ることも。それは、「一声二顔三姿」を意識しているからだと思います。これは舞台関係者が大事にしている言葉なんですが、役者に限らず、人前で喋る機会がある人は覚えていて絶対損しないと思います。(「はじめに」より)