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東條英機とゾルゲ事件
日米開戦へのスパイ
ニチベイカイセンヘノスパイ
著者名 孫崎 享

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ISBNコード 9784396616090
判型/頁 四六判ソフト/360頁
価格 1,870円(税込)
発売日 2017/06/30

構想40年!
ベストセラー
『日米開戦の正体』
の著者が本当に書きたかった
衝撃の書!

昭和史に刻まれる
諜報事件、驚愕の真相

ゾルゲを嵌(は)めたのはあの男だった?!
元外務省国際情報局長が、
これまでの「ゾルゲ事件」の定説を覆し、
もうひとつの「日米開戦の正体」を説き明かす。

ゾルゲ事件の真相は、なぜ隠蔽されたのでしょうか?(著者)
結論を先に記せば、ゾルゲ事件は、東條陸相の近衛首相追い落としと深く関係しています。しかし「東條陸相が近衛追い落としにゾルゲ事件を利用した」ということが世間に知られれば、東條の地位に影響しかねません。だから、ゾルゲ事件の真相は隠蔽しなければなりません。いわば、目くらましのためです。その一つに、尾崎秀実の逮捕の日時があります。高い確率で、尾崎秀実逮捕は十月十四日です。しかし、ゾルゲに関する本のほとんどは、逮捕は十五日と記載しています。十四日に逮捕か、十五日に逮捕か、一見大した違いはなさそうですが、大変に重要な意味合いを持っています。(「はじめに」より)

ゾルゲ事件は果たして多くの関係者を処刑し、
獄死させることを正当化できる事件だったのか――
これまでの「ゾルゲ論」は、かなり歪められています。
本書は、こうした代表的な著作等の定説を覆(くつがえ)すものにもなります。それは挑戦ですし、大変に知的な興奮を呼び起こすものです。この知的興奮を読者の方と共有できればと思います。これまでの通説を覆すのですから、細かいデータや論理を紹介する必要があります。読者の方々が数多くの詳細な証拠の提示を読むのは、ちょっとしんどいかもしれません。でもお付き合い下さい。きっと、「えっ、そうだったのか」という部分に出くわすはずです。そして、当局の情報操作の怖さを感じられると思います。(「はじめに」より)