国内論争と歴史教育からは見えてこない
瞠目(どうもく)の真実!
英米独仏露西の最新歴史論文を原語で読破
日本の常識は、もはや非常識
◎張作霖爆殺・ソ連犯行説の真偽
◎「ゲルニカ神話」の虚妄
◎憲法絶対主義が生んだヒトラー独裁
◎英国はもともと「欧州」ではない
◎日本の国際連盟脱退は必要なかった
本書の目次から
1 満州におけるソ連情報機関と日本
張作霖爆殺・ソ連犯行説を追う/日本を手玉にとった「ロシア愛国者」
2 「スペイン内戦」の不都合な真実
「ゲルニカ神話」の虚妄/無差別爆撃の創始者は誰か/「人民戦線=善玉説」の大いなるカムフラージュ
3 「憲法フェティシズム」のはて
ワイマール体制とナチスの誕生/合法戦術を貫いたヒトラー/「憲法絶対主義」が作ったヒトラー政権
4 「欧州共同体」という大いなる幻想
「欧州連合」の原点/幻のヒトラー汎欧州構想
5 「不戦条約」と日本の運命
「日本=戦争犯罪国家」論の根拠/「不戦条約」をめぐる列強のご都合主義/満州事変と国際連盟/国際連盟脱退は必要なかった
「歴史認識の鎖国状態」を打破せよ!
日本近現代史をめぐる議論が、あまりにも日本中心であること。昨年上梓した前著と同じく、これが本書執筆の動機である。歴史認識の鎖国状態を打破すべく、日本の来し方に徹底的とも言える影響を及ぼした世界政治に関する海外の研究成果を取り入れ、20世紀世界史をめぐる、重要なしかし我が国では見過ごされがちな論点を取り上げる。日本の行く末を考えるうえで、歴史に学ぶことは重要である。ただし、右であれ左であれ、現在の政治的立場に都合よく過去を利用しようとすれば、それこそ歴史に復讐されるであろう。(著者のことば)