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答えのない世界を生きる
コタエノナイセカイヲイキル
著者名 小坂井敏晶

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ISBNコード 9784396616175
判型/頁 四六判ソフト/360頁
価格 1,980円(税込)
発売日 2017/07/31

常識から目を覚ますために。
大いなる知性が紡ぐ
「考えるための道しるべ」

第一部 考えるための道しるべ
第一章 知識とは何か
第二章 自分の頭で考えるために
第三章 文科系学問は役に立つのか

第二部 学問と実存
第四章 フランスへの道のり
第五章 フランス大学事情
第六章 何がしたいのか、何ができるのか、何をすべきか
終 章 異邦人のまなざし

本書は、2003年に現代書館から上梓した『異邦人のまなざし』の改訂版である。出版から15年近く経ち、学問や大学に対する私の思いは少なからず変化した。新たに考えたことを加筆し、私のフランス生活を再び反省してみた。そして自伝的性格の強かった原著の内容を一般化して、考えるための道しるべとして書き直した。異邦人や少数派が果たす役割をより掘り下げ、開かれた社会の意味を考察する。(「はじめに」より)

今日の異端者は明日の救世主かもしれない
中世の宗教裁判や魔女狩り、ナチス・ドイツ、ソ連、中国の文化大革命、カンボジアのポル・ポト率いるクメール・ルージュ、そして大政翼賛会や特別高等警察も、正しい世界を作ろうとした事実を忘れてはならない。正しい世界の構想を誤ったのではない。普遍的真理や正しい生き方がどこかに存在するという信念自体が危険なのだ。(本文より)