この二人が読み直すと
「古典」はこんなに面白い
日本文化の奥の底のさらに奥へ!
能、論語、古事記……
あまりに濃厚な対談講義
思想家・内田樹と能楽師・安田登
異才の二人が語り尽くす
◎草薙剣と出雲の鬼ライン
◎源平の戦いは、海の民と馬の民の戦いだった
◎世阿弥が仕組んだ巧妙な仕掛け
◎「論語」の六芸の謎に迫る
◎教養を深く身体化した日本人
安田さんと僕は二人ながら「昔の人の心身のうちに想像的に入り込む」ということの専門家です。そんなことを専門にしてどんな「いいこと」があるんだろうと疑問を抱く人がきっといると思いますが、その疑問はお読みになるうちに氷解すると思います。とりあえず二人とも最初から最後まで上機嫌ですから、「そういうこと」ができると機嫌よく暮らせるということは確かです。(内田樹「はじめに」より)