耳をふさぎたくなる270の言葉
たった一行で致命傷になることも。
鹿島茂が生涯をかけて集めた“言葉の短刀”
「エスプリの戦い」は、
この宮廷作法の位階争いの戦場から
生まれてきましたが、マクシムは、
こうした宮廷でのエスプリのバトルに
最大の効果を発揮しました。
寸鉄人を刺すの類いで、
敵に面と向かってではなく、
あくまで一般論として発せられたマクシムが
「言葉の短刀」のように相手の心臓を
一撃で貫くと同時に相手の宮廷での位階を
下げるのに貢献したからです。
(「はじめに」より)
心にトゲ刺す言葉の数々
・人はふつう、褒められるためにしか人を褒めない
・人間は小さなことに対しては敏感であるが、
大きなことに対してはひどく鈍感なものである
・天は自らを助くる者を助く
・人々がえらく感心する徳は二つしかない。
勇気と気前のよさである
・頭のいい馬鹿ほど始末の悪いものはない
・欠点で際立つ人もいれば、長所で見劣りする人もいる
・凡人は、概して、自分の能力を超えることをすべて断罪する
・人は決して自分で思うほど幸福でも不幸でもない