全現代語訳の決定版! 「謹訳」シリーズ最新作
ときに抱腹絶倒のユーモア、ときに口悪く、ときに男への愛憎さまざま。
まるで現代の人間社会を覗き見するような不思議な面白さ
<著者の言葉:「序にかえて」より>
清少納言という人は、ある意味、ほんとうに正直な人で、アッと驚くような記事もあれこれあるし、好悪の感情や、恋情のようなものまで、ありのままに書きつづっているところが、なにしろ面白い。読みながら、「へえええーー!」「おいおい、そんなことまで露骨に書いてしまって大丈夫か?」というようなところもあちこちにある。
<本文より>
憎くて癪に障るもの。昨日今日新参の者が、前からいる人たちをさし越えて、いかにも物知り顔に人に物を教えるような事を言い、世話焼きなどするのは、たいそう憎らしい。 現在自分が恋仲にある人が、以前に逢っていた女のことを誉めて何か言い出したりするのも、それがもうよほど昔のことであっても、やっぱり憎い。(「第二十六段 にくきもの」)
<出版社より>
◎『謹訳 源氏物語』『謹訳 平家物語』『謹訳 徒然草』に続く、謹訳シリーズ最新刊です。
◎林望「謹訳」シリーズとは―― 世界に誇る日本の古典作品を、正確に、かつその魅力をあますところなく謹んで現代に甦らせる現代語訳シリーズ。作品成立時には常識だが今では理解しがたい事柄・古典知識・内容を補うこと、敬語を整理することなどで、作品を存分に味わえることを徹底する。原典の面白さを「謹んで存分に表現」することを目指します。