この人(プロフェッショナル)を見よ!
美味に憑(つ)かれた男たちの技と熱意と夢
気鋭の旅情推理作家が、いま「食」の世界で熱い闘いを続けているグルメエリートたちを追跡!
名料理人から厨房機器開発者、外食チェーン店経営者まで、彼らは日本の「食」をどう変えようとしているのか。
その知られざる努力と、未来への夢を完全レポート!
【本書の内容】
1.日本初の「ビストロ」「オーベルジュ」を創業した巨匠の夢
2.超人気『三陸海宝漬』を生んだ東北屈指の料理店主の妙案
3.日本伝統の味「蕎麦」の発展に貢献した厨房機器開発者の軌跡
4.昭和天皇に御代わりを所望させた老舗旅館料理長の栄誉
5.町の至宝「城下カレイ」の危機を救った水産研究員の情熱
6.戦後日本の中国料理を飛躍させた斯界の重鎮の教え
7.市場で見捨てられた雜魚の販路を拓く仲買人ネットワークの挑戦
8.火鍋と羊肉で日本席巻をめざす中国外食チェーンの野望
60年と少々、取るに足らない人生を送ってきたぼくだが、23歳のときから鉄道旅行雑誌の編集に携わり、紀行作家として、またミステリー作家として、ほぼ40年の文筆生活を過ごしてきた。
今回はそんな経験を活かして、ぼくが注目する、現代の「食」シーンを牽引する8つの肖像を選抜し、取材した。
美味を求め、日夜人知れず努力を続ける男たちの姿が伝われば幸いだ。
小著は、食べることが好きな方、料理人を目指す方、日本の食の現状に興味のある方を対象に書いたつもりである。
あなたの食生活が、食べることだけでなく、読むことでも豊かになれることを祈っております。
(著書「はじめに」より)