HOME > 書籍 > 祥伝社の書籍 > 月曜美術館




休館日に、そこで何が起こっているのか
月曜美術館
ゲツヨウビジュツカン
著者名 小口弘史
在庫なし

※在庫について
ISBNコード 9784396620745
判型/頁 新書変型/216頁
価格 1,100円(税込)
発売日 2011/03/18

「月曜日は休館日。
だが、子どもたちは、
その日に美術館の楽しさに酔う。
なぜ?
素人(しろうと)館長の発想が
美術教育の常識を変えた!」

はじめに──「休館日」が賑わう美術館
序章 新しい活動の成果──確かな反響
第1章 素人館長の志
第2章 美術鑑賞者の長期的減少と「鑑賞教育」
第3章 美術館長に就任し、新事業の準備に─多様な人々との連携を模索─
第4章 小中学生の美術鑑賞教育の試行実施─授業風景と参加者の声─
第5章 新宿区立小中学校全校実施へ
第6章 大人向けの新しい鑑賞会
第7章 対話型鑑賞法─意義と可能性─
〈目次より〉

東京新宿の高層ビル内のある企業美術館は、毎週休館日(月曜)が賑わう。区内の小中学生が、図工・美術の授業で訪れるからだ。彼らを誘導・指導するのは、美術館員ではなく市民ボランティア。子どもたちは本物の作品に目を輝かせ、その感想を皆と語り合う。これが教育現場で大評判の「対話による美術鑑賞」だ。
全国の美術館や博物館が不況下で次々と閉鎖されるなか、CRS(企業の社会的責任)の一環として始められたこの試みは、地道な努力が周辺地域の共鳴を得、今想像を超えた発展を見せている。ここに、国や自治体が学ぶべき文化芸術行政のヒントがあるのではないか……。
本書は、4年前まで損保業務に従事していた全くの素人館長が挑んだ、画期的「美術館改革」の記録である。