日本の「サル学」の発展を支えた元教師(98歳)が語る
「サルが教えてくれたもの」
[目次より]
はじめに――「人間とは何か」を、サルが教えてくれました。
第一章 ボス「カミナリ」物語
第二章 「アカキン」の死
第三章 帰ってきた「ヒヨシ」と「怪盗十五ヱ門」
第四章 女王「ウツボ」の愛
第五章 サルと私の愛しい日々
第六章 母「エバ」と天才少女「イモ」
第七章 「セシム」と「イカ」の決闘
第八章 人間に恋したサル
第九章 「カミナリ」の最期
三戸サツヱさんの本が企画された経緯――あとがきにかえて
「人間とは何か」を、サルが教えてくれました……。
宮崎県幸島(こうしま)(天然記念物)の野生ザルと出会って六十五年。
京都大学霊長類研究グループの学者たちを援け、その詳細な観察記録で
日本の「サル学」の発展に多大な貢献をした著者が語る、「サルと私」の感動の物語。
「ボス(リーダー)とは何か、母子とは何か、いかに死んでゆくべきか…。
愛しきサルたちは、私の目の前で、身をもって示してくれました」