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青嵐
アオアラシ
著者名 諸田玲子
在庫なし

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ISBNコード 9784396632786
判型/頁 四六判/408頁
価格 1,980円(税込)
発売日 2007/03/12

「最上級の賛辞を捧げたい。終幕の美しさと優しさに泣いた」
作家 高橋克彦氏激賞!

次郎長一家の暴れ者
森の石松と三保の豚松――
幕末の東海道を駆けぬけた二人の壮絶な生きざま!

最上級の賛辞を捧げたい。終幕の美しさと優しさに泣いた。森の石松がこれほどに輝き、駆け抜ける物語を私は他に知らない。人の熱い思いを引き出すために小説はある。諸田玲子はそれを見事に示してくれた。
―――作家 高橋克彦

幕末の侠客(きょうかく)・清水次郎長(しみずのじろちょう)の元には二人の松吉(まつきち)がいた―― 一の子分として名を馳(は)せた森(もり)の石松(いしまつ)こと三州(さんしゅう)の松吉と、相撲取りも顔負けの巨体で豚松(ぶたまつ)と呼ばれた三保(みほ)の松吉である。同じように親から疎(うと)まれ次郎長のもとに身を寄せた二人だが、石松は美男の女泣かせ、博打(ばくち)も喧嘩もめっぽう強い兄貴肌、かたや、豚松は女も博打も大の苦手の憎めない愛嬌者(あいきょうもの)。好対照ながら、二人はお互いを認め合う仲だった。しかし、青嵐(あおあらし)のように幕末の東海道を駆けぬける彼らの前に、苛烈(かれつ)な運命が待ち受けていた……。任侠の道を貫き、義理と人情に生きた最後の侠客を描く傑作時代長編。