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臥竜の天 / 上
ガリョウノテン / 上
著者名 火坂雅志
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ISBNコード 9784396632892
判型/頁 四六版/416頁
価格 2,090円(税込)
発売日 2007/10/30

現代的な視点と大胆な発想で描く
山岡荘八版『伊達政宗』に迫る野心作!
bb文芸評論家 末國善己氏
擾乱の世に、独自の信念を抱き、真の改革を貫いた武将

直江兼続(なおえかねつぐ)を主人公にした『天地人』が、2009年NHK大河ドラマの原作に決まった火坂雅志。今もっとも熱い作家が、最新作の主人公に選んだのが、独眼竜こと伊達政宗である。有名な山岡荘八の政宗は、用心深い調整型の人物だったが、火坂は大胆な発想で戦国時代を駆け抜けた改革者として政宗を描いていく。豊臣秀吉が巻き起こす“改革の嵐”の中で育った政宗は、改革路線に“負”の側面があることに気付く。そこから真の改革を始めた政宗は、中央集権化を進めて地方を切り捨てようとした石田三成と戦い、徳川政権下では、自主独立の財源を確保するため海外交易を目論(もくろ)む。地方の発展こそが重要との信念を貫き、中央政界に面従腹背(めんじゅうふくはい)を続けた反骨の政宗は、まさに改革の時代、地方の時代に生まれたヒーローだ。
文芸評論家 末國善己

天下が豊臣(とよとみ)の時代に移り変わろうとする戦国末期――。いまだ群雄(ぐんゆう)が割拠(かっきょ)する奥羽(おうう)で、隻眼(せきがん)の政宗(まさむね)は伊達(だて)家の当主となった。畠山(はたけやま)氏に裏切られ、父・輝宗(てるむね)を喪(うしな)った政宗は、父の屍(しかばね)を越えて奥州制覇に乗り出し、時に非情な疾風怒濤(しっぷうどとう)の攻めで、次々に版図(はんと)を広げていく。だが、みちのくの実力者・蘆名(あしな)、佐竹(さたけ)の連合軍を破り、百五十万石の大大名に躍り出たことで秀吉の勘気を被(こうむ)ることとなった。天下取りを目前にした秀吉の軍が小田原の北条(ほうじょう)氏に迫る中、政宗は生死を賭(と)して参陣するが……。