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なくて七癖あって四十八癖
ほら吹き茂平
ホラフキモヘイ
著者名 宇江佐真理
在庫なし

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ISBNコード 9784396633431
判型/頁 四六判/248頁
価格 1,650円(税込)
発売日 2010/08/30

やっかいな癖、おかしな癖、はた迷惑な癖……
いろんな癖をもった人がいるけれど
うれしいときには一緒に笑い、
悲しいときには一緒に涙する。
江戸の人情を鮮やかに描いた時代傑作!
泣いたり笑ったりの人生。
身のたけに合った倖(しあわ)せが一番――。

悲しいことも苦しいことも、ほらに紛らわしてやりすごせばいい
深川の茂平は大工の棟梁を引いて隠居の身。
生来の仕事好きには、ひまでひまで仕方ない。
そんな茂平、いつの頃からか「ほら吹き茂平」と呼ばれるようになっていた。
別に人を騙(だま)そうとは思っていない。
世間話のついてに、ちょっとお愛想(あいそ)のつもりで言った話が
しばしば近所の女房たちを、ときには世話好き女房のお春までをも驚かす。
その日は、一向に嫁がない娘を連れて相談にきた母親に、
いつもの悪戯(いたずら)ごころが頭をもたげてきて……。
(「ほら吹き茂平」より)