著者畢生(ひっせい)の1700枚書下ろし!
圧巻の戦記文学が誕生!
彼らは誰のために戦ったのか――
不世出の2人の軍人の生涯をとおして描く
日本と日本国民の本質。
なぜ2人の軍人の生き様(ざま)を作品にしたのか。
約200万名の将兵が生命を落とした先の大戦。
敗戦により、現人神(あらひとがみ)だった天皇は1人の中年の男に変貌した。
小学生だった私は唖然(あぜん)となった。この人を私たちは神とあがめ、
皇居を遥拝(ようはい)し、成人したら彼のために戦って死ぬ気でいたのか。
あれから65年経っても、その疑問は解決しないままだった。
軍人たちはなぜ天皇と国体のため生命を惜しまず戦ったのか。
軍人の代表東条英機(とうじょうひでき)、米内光政(よないみつまさ)の足跡
を追うことでその間の事情が浮かびあがった。
著者・阿部牧郎