世界でいちばん大切な人が原発事故で避難していたら。
きっとみんな、「自然エネルギーに変えよう」っていう。
じゃあ世界で100番目だったら?
世界に大切じゃない人なんて、いない。(本文より)
福島に住む人々の気持ちが少しずつわかってくると、
ドキュメンタリーの流れをそのままフィクションにして、
東京に住みながら福島に家族を持つ1人の男の子の感情を
掘り下げていくのがいいかなと思いました。
経済力もなく、政治的な意見が言えるわけでもない。
そんな時、何者でもない「ぼく」だったらどうするのか。
何をどこから手をつければいいのか、
いろんな問題に悩み、引っ張られながら思った、
一言で言うと、せつない気持ち。それを映画にしたかった。
桜井亜美