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ルック・バック・イン・アンガー
ルックバックインアンガー
著者名 樋口毅宏
在庫なし

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ISBNコード 9784396634032
判型/頁 四六判/224頁
価格 1,540円(税込)
発売日 2012/11/28

この鬱屈、この暴力、この叙情──
「この小説を、石原慎太郎氏に捧ぐ。」──著者
『民宿雪国』から2年、新たな方向性を示す大問題作。

そんなはずはない。祖父に続いて父が自殺したとき、俺の人生の思考は決定したはずだ。
懊悩した、艱難辛苦の日々だった。
「俺も自殺するのではないか」という妄執が、「俺は自殺しなければならない」という確信へと変わっていった日々。それは規則であり、一族の宿命なのだ。首を吊って最期を迎えるのが俺の運命なのだ。いつか悪魔を呼び出していたのだ。魅入られていたのだ。呪いをかけられている。すでに約束されていたはずだ。(「ルック・バック・イン・アンガー」最終章より)

これは、90年代から2000年代初頭にかけての、アダルト本出版社の物語。